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2007年05月11日

知っていますか?どもりと向きあう一問一

知っていますか?どもりと向きあう一問一答 伊藤 伸二 内容(「MARC」データベースより)
根本的な治療法がない吃音。どもる本人はどうすれば上手に付き合えるか。親や教師はどもる子どもとどう向き合うか。長年の当事者の体験からコツを示す。吃音に取り組む団体一覧、どもりと向き合うために役立つ本も収録。

著者からのコメント
吃る子どもの親、ことばの教室の教師、言語聴覚士、 吃音に悩んでいる人に読んで頂きたいと願っています。

著者について
 小学校二年生の秋からどもりに悩みはじめ、1965年吃る人のセルフヘルプ・グループ言友会を作るまで悩む。以来40年近くどもりに取り組んできた。第一回の吃音者の国際大会を大会会長として開催し、現在35か国が参加する、国際吃音者連盟の顧問理事。3年ごとに国際大会がひらかれている。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊藤 伸二
1944年、奈良県生まれ。明治大学文学部・政治経済学部卒業。大阪教育大学特殊教育特別専攻科修了。大阪教育大学専任講師(言語障害児教育)を経て、現在伊藤伸二ことばの相談室主宰。日本吃音臨床研究会会長。大阪教育大学非常勤講師。言語聴覚士養成の専門学校3校で吃音の講義を担当。小学2年生の秋から吃音に強い劣等感をもち、1965年に吃る人のセルフヘルプグループ、言友会を設立するまで吃音に深く悩む。現在は大阪スタタリングプロジェクトでセルフヘルプグループの活動を続けている。1986年に第1回吃音問題研究国際大学を大会会長として開催し、世界35か国が参加する国際吃音者連盟の設立にかかわる。現在国際吃音者連盟の顧問理事。セルフヘルプグループ、論理療法、交流分析、アサーティブ・トレーニング、竹内敏晴「からだとことばのレッスン」などを活用し、吃音と上手につき合うことを探る。吃音ワークショップ、吃音親子サマーキャンプ、臨床家のための吃音講習会などを開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

抜粋
はじめに  

 どもる人の苦しみは、古い文献にも出てきます。古くは、宗教指導者モーゼと、紀元前300年代、荒波に向かい、口の中に小石を入れて発声訓練をして雄弁家になったギリシャのデモステネスが特に有名です。「どもりさえ治れば何でもできる」と、どもる人が考えることを、デモステネス・コンプレックスというほどです。どもる人の悩みは、人類の歴史と共にあったと言えます。

 古くからある問題でありながら、現代医学や科学、アメリカを中心に発展した言語病理学の膨大な研究によっても、原因やその特質の解明はできていません。根本的な治療法がないまま、どもる症状を治す様々な治療法が提案されました。ところがほとんど効果はなく、どもる人の悩みは解決されていません。これまでの治すことを目的とした取り組みでは、解決できないのは明らかです。新しい発想で、展望を切り開く必要があるという点では、極めて新しい問題だと言えます。

 どんな病気でも民間療法があり、どもりも例外ではありません。一時消えたかにみえた民間のクリニックの「どもりは必ず治る」と宣伝するところが最近息を吹き返し、インターネット上でも根拠のない情報や治療法があふれています。また、研究者・臨床家など専門家の間にも考え方の違いはあります。どもりほど、とらえ方や取り組み方が違い、情報が乱れているものも珍しいでしょう。  どもりに関する情報提供や治療は、これまで、吃音研究者・臨床家からなされてきました。どもる人は常に受ける立場でした。この提供者と利用者の関係を、メーカーの論理、ユーザーの論理としてとらえ直してみることにします。

 「吃音を治し、改善を目指すのは、善であり、正しい。何よりもどもる人自身が望んでいる。その方法を追求し、提供するのが我々の使命だ」

 これはまさにメーカーの論理です。薬や手術がない中では、メーカーが提供する方法は、どもる人本人や周りの人の努力が伴うものばかりです。そして、多くの人が努力をしても、満足のいく結果が得られませんでした。現在、アメリカで議論が続いている、「どもらずに流暢に話す」方法も、「流暢にどもる」方法も、どもる人ができなかったがための、吃音研究者・臨床家による論議でしょう。  「治す側は、とっかえひっかえ方法を提案しても傷つかないが、使う側はそれに振り回され、人生に大きな影響を受ける。治ると信じて、努力をしても効果がないと、どもりも自分も否定してしまう。どもりの改善が、自分らしく豊かに生きる唯一の解決の道だと信じてきたが、別の道もあるのではないか」

 こう考えて、別の道を探るのがユーザーの論理です。一人ではメーカーの製品の欠陥に気づけません。消費者運動のように、セルフヘルプグループに大勢の当事者が集まり、体験や情報が集まると、治っていない事実が明らかになります。また、どもりが日常生活にどう影響するかは、当事者が一番知っています。どもりながら、日常生活に対処する知恵も私たちが蓄積してきました。  どもりに対する取り組みに、豊富な学問的知識や、デモステネスのような難行苦行の特別な努力が必要なら、多くの人ができないでしょう。誰でもが取り組め、自分の幸せに結びつくものを求めるのが、ユーザーの論理です。  この本は、どもりを、ユーザーの論理、つまり治療を受けてきた消費者としての当事者の側からとらえ直します。 (アマゾンより)

吃音に関する書籍の紹介。

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posted by 吃音治療研究所 at 21:42| 吃音(どもり)改善 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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